MSMとは、正式名称をメチルスルフォニルメタンといい、骨や皮膚、そして細胞組織に必要なコラーゲンを健康に保つ働きがあり、健康的な体の組織をつくることに欠かせない成分です。

 

関節痛や筋肉痛をやわらげたり、炎症を抑える効果が期待されています。

 

MSMはあらゆる生き物に存在し、様々な食材に含まれるイオウ成分を含んだ物質です。

 

イオウは人間の体内のたんぱく質に含まれるミネラルで、皮膚、髪、爪の形成に働きかけます。

 

また、糖質や脂質の代謝をサポートする役割もあります。MSMは質量の約34%がイオウ元素で構成された成分です。

 

MSMは人間をはじめとする動物の副腎、母乳、尿にも含まれ、システインやメチオニンなどアミノ酸の構成要素であるイオウの供給源となります。

 

そのため、アミノ酸の構成要素として、体の組織である軟骨、骨、腱をつくる大切な成分です。

 

MSMは健康に欠かせないもので、新鮮な果物、野菜、牛乳、穀物などに含まれていますが、その量は非常に少量のため、サプリメント等で補うことが大切です。
MSMは天然に存在しているイオウ化合物です。痛みや炎症を鎮める効果が期待されており、関節炎やリウマチといった関節の痛みを抑えてくれる成分です。

 

関節炎は原因により感染性関節炎、変形性関節症、関節リウマチを始めとする炎症性関節炎に分類されます。

 

関節疾患の中でも変形性関節症は特に多く、関節や股関節に頻発することで知られています。

 

高齢者に多く発症しますが、関節の軟骨組織と周囲の組織に変性が起こり、疼痛や関節のこわばり、機能障害を生じます。

 

一方、関節リウマチは免疫系の異常により関節の滑膜細胞が増殖し、骨や軟骨の破壊を伴った関節炎を起こす自己免疫疾患を指します。

 

病因としては、遺伝要因と環境要因があり、これらが複雑に絡んで炎症反応を誘導していると考えられています。

 

環境要因としてはウイルス、細菌、マイコプラズマなどの感染があげられます。

 

また、軟骨のプロテオグリカンやある種の糖ペプチドにも関節炎の誘導能があることが知られています。

 

種々の研究より、MSMは関節炎の病態を抑制したことが報告されています。